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四国の旅 トマト編(3日目)

四国の旅も最終日。2日目と同じ喫茶店でモーニング。来年も来るよ~、と告げて店を出る。その後再び「風工房」へ行くのだが、開店までにちょっと時間があったので海岸線をドライブ。と、その時宿泊先の「黒潮本陣」から電話。なんと朝の喫茶店から連絡があり、誰か帽子を忘れていないか?との問い合わせがあったとか。見ると僕の帽子が無い。やっちまったヨー!喫茶店に帽子を忘れた僕だった。来年も来ると約束はしたものの、それまで置いといてもらう訳にもいかずコソコソと取りに行く。カッコワルイ!

「風工房」しこたまケーキを食べた後ボチボチと帰路につく。が、その前に、O氏が事前にネットで調べていたトマト農家を訪ねることにする。水分を抑えて高糖度なトマトを作っているところらしい。須崎から高知道に乗り伊野ICまで走る。途中でそのトマト屋さんに電話すると、快くオッケー。図々しくも飛び込みで見学する。

そのトマト農家さん。名前は「高知えだがわとまとの会」。「とまとの会」ったって奥さんと二人なのである。この辺からちょっと普通じゃない感じがするが、やってることはもっと普通じゃない。

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まず変わってるのが畝の立て方である。普通の農家ではまず100%ハウスの長辺方向に畝を立てるが、写真を見て解るようにココではハウスに対して斜め45度方向に畝が走ってる。ハウスを建てる方向は敷地の形などで概ね決まってくるので、日光が射す方向とはずれてしまうこともある。その不均衡な状態を畝を斜めに走らせることで解消しているのだ。

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土は赤土。手で触ってみるとかなり堅い。いわゆる不耕起栽培。イボダケと苗の間を這っているのが潅水パイプ。水と養分を供給する管である。所々しみ出た水分で土の色が変わっている。苗は畝の真ん中に一列に植えてあり、そこから左右に振り分けてイボダケに誘引してある。

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誘引は、ウチと同じ誘引テープを使い、先端のみピンチを使い持ちあげるようにしてつるしてある。斜め誘引、というよりも横誘引といったほうがいいぐらい横に引っ張った形になってる。幹は凄く細い。僕の小指よりも細い。果実に直接日差しが当たるように邪魔な葉っぱは処理してあるようだ。もちろん収穫の済んだ下段の葉っぱは完全に取り去ってある。

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ハウスの中は意外なほど湿度が低い。湿度が低いせいかあまり暑さも感じない。なんと、ボイラーを常時焚いて、ハウス内の湿度を調整しているとのこと。普通、ビニールハウスの中に入ると、ムッとするほど湿度が高く、メガネがすっかり曇ってしまったりするものなのである。

色々書いてるとキリがないのだが、とにかく僕はすっかりヤラレテしまって、旅行が終って1月以上たつ今でもヤラレタまんまなのである。高糖度トマトに取り組んで10年が経つらしいが、今でも試行錯誤の繰り返しだそうである。何かの作物を作ろうとする時、何らかの障害は少なからずあるものである。風が強い場所だとか、雪が深いとか、日当たりが悪いとか。でも、ちゃんとした農家ってのは、工夫と努力でその障害を克服していくのである。やる前から諦めるようなことを言ってちゃ絶対にモノにはならない。

帰りにトマトを安く売ってもらった。1kg、2,500円もするのだ!食べてみてビックリ。すんごく甘い。トマトを栽培するにあたって、各地の名物トマトを何種類か買ってみたことがある。高糖度が売のモノもあったが、これが本物の高糖度トマトである。砂糖の風味が感じられるほど甘味があり、酸味もある。違う果物を食べている感じである。「高知えだがわとまとの会」恐るべし!

高知のトマト農家にヤラレちゃった御一行は、トマト談義に花を咲かせながら四国山脈を越え、しまなみ海道を渡り家路につくのであった。

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四国の旅 イチゴ編(2日目続き)

昨日は結局イチゴにたどり着かないうちに力尽きてしまった。どうもタイトルと本文のズレがひどいな。行き当たりばったりで書いてるから、最初に考えたタイトルの通りにならないことが多い。今日はイチゴまでたどり着けますように。

喫茶店でのモーニングの後はケーキ屋さん「風工房」へ。去年も来たが、地元のイチゴ農家の奥さん達がやってるケーキ屋さんである。新鮮なイチゴを贅沢に使った各種ケーキが楽しめる。いつも来れる店じゃないので、後悔の無いようしっかり食べることにして、みんな2個ずつ注文する。僕は前にも食べたことのあるタルトと初挑戦のエクレア。

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エクレアは、シュー生地の中に3個のイチゴとカスタードが詰まってる。これが美味かった。素手でつかんで端からかぶりついたのだが、甘さを抑えたカスタードと酸味の利いたイチゴが相性バツグン。コッテリしがちなエクレアが、イチゴのジューシーさと甘酸っぱさで凄く爽やかな感じになってる。食べ終えた後もしあわせ感でしばしマッタリ。

今回の旅行では、高知の農家を何件か回りたいと思ってた。特にイチゴとトマト。高知を旅していて目に付くのは沢山のビニールハウス。木造の古いモノから近代的なハウスまで、色々な種類のモノが畑の敷地目一杯使って建てられている。ケーキを食べた後、I氏が交渉して「風工房」のイチゴ農家を見学に行くこととなった。車で10分ほど走ってイチゴ農家にたどり着く。

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急にドヤドヤとおしかけて色々聞いたが、快く話をしていただいた。成ってるイチゴを食べさせてもらったりして。こうやって話を聞いてみると、たいていの農家のヒトは邪魔臭そうにするでもなく普通に親切に対応してもらえる。ちゃんとした農家のヒトはなにか共通の雰囲気があるような気がする。

お昼は大正町市場に戻り「市場のめし屋浜ちゃん」で昼ご飯。なんか食べてばっかりだが、この店は田中鮮魚店で売ってる干物などのサカナを、そこで炭火で焼いて食べさせてくれる定食屋さん。大正町市場は、田中鮮魚店を始めとする鮮魚店だけではなく、八百屋やお菓子屋さんなどが並ぶアーケード街である。朝のうちは静かなこの通りも昼頃になると観光客などでかなり賑わう。

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入り口のポップな看板がカワイイ。

午後からは、新酒発表会をやってた酒蔵に行ったりE氏とI氏はサカナ釣りしたり、ダラダラと過ごす。

明日に続く。

四国の旅 イチゴ編(1日目~2日目)

昨日は「素人トマト事業3年目に突入!」というタイトルで書き始めたが、何となく四国旅行の話になってしまった。なっちゃったモノはしょうがないので、引き続き四国の話を続けよう。大丈夫、最後はちゃんとトマトの話になるから。

一日目、昼までにうどん屋巡りを済ませた一行は、そのまま国道438号線を南下し徳島県に入る。メンバーのE氏が去年見に行ったというイチゴのハウスを見学に行くためである。場所もはっきりと解らないまま、E氏の記憶だけをたよりにドンドン四国の山の中に入っていく。去年経験済みなのだが、四国の山は険しく深い。見る見る雪が深くなり終いには吹雪になってしまった。路面もかなり怪しくなったところで諦めて引き返す。道後山高原も雪だらけだが、四国の山もなかなか侮れん。

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結局、道は正しかったみたいだが、冬場はクローズドになっていたみたい。がっくし。雪山を下山し、高速に入って高知へ。泊まりは中土佐町久礼、黒潮本陣のコテージ。去年と同じとこである。

2日目も朝から久礼の商店街に繰り出す。商店街つってもそんなに大きな通りがあるわけじゃないし、地味な漁師町なのだが。去年はここで実に居心地の良い喫茶店を発見し、すっかり久礼のファンになっていた。再びそのお店に行ってモーニングを食べることが今回の旅のテーマのひとつにもなっていた。喫茶店の雰囲気が久礼という街を象徴している感じがしたのである。と、と、と、ところが。

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なんということでしょう!閉まってる。というか「しばらく休みます」みたい張り紙がしてある。ガ~ン!しばらく休むってのはどういうことなのか?旅にでも出たのか?しばらく店の前でみんなで途方に暮れる。が、閉まってるモンはしょうがないので、去年来た時に他にも数件喫茶店があったことを思い出し、諦めて別の店を探す。

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去年の喫茶店は古道具屋みたいな外観だったが、今年は割りと普通の喫茶店風。入ってみるとやっぱりおばちゃんでイッパイ。っていうか、おばあちゃんクラスが多いな。漂う雰囲気は去年お店とどっか共通のモノがある気がする。モーニングもなかなかのモノ。

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お店のヒトに話を聞いてみると、閉まってた店のヒトは「10年やったんでちょっと休憩」てな感じで閉めちゃったらしい。いつかまた再開するんじゃないか、とのことだった。それよりも、2年連続で遠く広島からこの街にやってきた僕たちを不思議がってた。店のヒトいわく「ここにそんなに面白いモノがあるの?」。ヒトは皆、自分自身の美点には気がつかない物である。

もうちょっと続く。

素人トマト事業3年目に突入!

半年ぶりのブログ再開である。ここのブログは書き込みしないと広告が最上段に表示されるのね。

ブログは更新していないが、トマトはちゃんと作ってた。麗夏ちゃんは相変わらず好評だったし、シシリアンルージュやアイコも最後まで頑張ってくれた。11月にはやっぱり信州へ蕎麦旅行に行ったし、2月にはうどん&カツオのたたきツアーにも行ってきた。実は今回の四国旅行で、とんでもないトマト生産者に出会ってしまったのである。ちょっと時間が経ってしまったが、旅行の記録を記しておこう。

去年は、僕の「新車シェイクダウンツアー」という名目で、引き止める家族を振り切って旅だったのだが、今回は記念すべき事柄はない。理由付けに色々考えてみたのだが、特にない。なんにもないくせに今年は2泊3日だ。行程は去年とほぼ一緒。うどん食って、魚食って、ケーキを食う。

四国の旅 うどん編(1日目)
今年は去年のような数をこなすうどん巡りはやめ。各種天ぷらなどのトッピングも楽しみたいので、件数を絞って食べたい物を食べることとする。一件目は、去年の「自転車で巡るうどんの旅」でも最初に立ち寄った「彦江」である。

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ここはいわゆる「製麺所」タイプの店。扉を開けるとこんな感じで、ゆで上がったうどんをおばちゃんが水でジャバジャバ洗って木箱に並べてる。このおばちゃんに後ろから「1玉ちょうだい」と申告する。すると、おばちゃんが木箱に並べるついでに、こっちの丼にも1玉入れてくれる。後は熱いダシをかけるなり、醤油をかけるなりして隣の部屋でがっつく。割りと早めの時間だったので天ぷら類も豊富。

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僕は熱いダシをかけてアゲをトッピング。う~む、久しぶりの讃岐うどん。ウマイ。ちょっと太めのモッチリとした食感のうどんにあっさりとしたダシ。讃岐うどんのダシって、あっさりしてるくせにしっかり味がある。イリコダシのせいかしらん。

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他のメンバーのうどん。かき揚げもとても美味そうである。僕はどうも人が食べているモノが美味しそうに見えて困る。自分では全く意識してなかったのだが、みんなで食事する時は、ヒトの頼んだモノ見て「それも美味そうだねぇ」と、必ず言うらしい。i氏の指摘であるが、意地汚いというかなんというか…。

2軒目は「なかむら」。客自ら裏の畑でネギとってきて刻んで入れる、ということで有名な店なので、小汚い感じ(すいません)を想像してたら、思いのほか小奇麗な店だった。この日は、念願の「山越」にも行く予定だったのでかなり迷ったのだが結局タマゴの誘惑に勝てず「釜玉」を注文。美味そうなちくわ天をのせる。ちょっと珍しい丸のままで揚げてあるちくわ天だ。思わず写真撮るのを忘れて食べ始めてしまったので、失礼ながら食べかけの写真。

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3件目は「池上」。去年、移転していたことを知らずに30分探し歩いたお店。ここの留美子おばあちゃんはテレビの正月番組にも出演していたし、ウチの近所でもここのうどんを売ってたり、もうすっかり全国区のうどん屋である。

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釜揚げ麺に醤油をかけて食す。何かはよく解らんが大きな魚の天ぷらをのせる。

4件目は名店「山越」。小雨の降る中長い行列ができている。去年はあまりの人ごみにげんなりして立ち寄らず。「自転車うどんツアー」では時間切れで食べれず。3度目の正直でやっと元祖釜玉を食べることができた。もちろん美味かった。専用のダシが美味くて、カケうどんも食べたくなったがさすがに無理。今度来る時にはカケを注文してみよう。今回失敗だったのが、続けて3軒も汁無し系のうどんを食べてしまったこと。最後は何だかのどが渇いてしょうがなかった。

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山越の釜玉。上のペットボトルから直接醤油を注いでかき混ぜて食べる。丼の中の白くてゴワゴワッとしたかたまりは半熟タマゴ天。すんごく美味かったが、最後はおなかいっぱいで口から出そうになった。

ということで、今回は4件でお終い。各お店でトッピングを食べたこともありかなり満腹。最後に元祖釜玉のアップ画像。美しい。
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Author:HIBAGON
素人トマト事業も6年目。何年たっても素人なトマト。今年はどんなトマトができるのか。

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