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めんどくさいな~の5日目


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5日目。
総走行距離4,000kmを7日間で走りきる予定の今回の旅だが、グランドキャニオンやサンタフェなどの観光地にも行きたかったので「とにかく距離を稼ぐ日」も設定した。5日目はテキサス州アマリロからオクラホマ州を一気に横断し、カンサス州をかすめてミズーリ州スプリングフィールドまで、およそ880kmと今回の旅で最も長い距離を走るのである。
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早朝のインターステート。こんな時間なのに結構交通量は多い。

距離を走る日なので、インターステートメインで走るため、あまり面白いイベントは無いが、各州のロードサインを撮影するためチョコチョコ街にも降りた。まずはオクラホマに入ってすぐのエルクシティー(Elk City)。ここには国立のRoute 66博物館がある。バカでっかい看板で探さなくてもすぐに発見出来る。早朝にもかかわらず博物館は開いてたが、見学は有料みたいだったので中には入らず。
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下の方の人影が僕。アメリカ人ってこんなの好きね。

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近くの路上でロードサイン発見。オクラホマ州ゲット!

昨日、アルバカーキで予想以上の大都会ぶりに焦りまくった僕たちは、すっかり大都会恐怖症となっており、いかにも大きな街っぽいオクラホマシティーにはあまり近づきたくなかった。しかも、オクラホマには「ターンパイク」と呼ばれる有料道路が多くあり、支払いシステムがよく解らない僕たちは、ますます緊張の度合いがアップしていった。すると、オクラホマシティーの手前あたりでネバーロストの指示により「ジョン・キルパトリック・ターンパイク」に誘導される。さぁ、ターンパイクだ。どこでどうやってお金を払うのか。気づかずに有料区間を走って、後で大枚の通行量を請求された話しを知人から聞いていたので、目を皿のようにして標識を探す。
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うまいこと撮り損なったが、上の方に見えるのが料金所の標識。

ターンパイクパスを持ってるヒトはそのまま直進。現金で払うヒトは右レーンへ、というようなことが書いてある。料金はたぶん$1.15。料金ゲートに入ると無人で、箱の中に小銭を放り込むようになっている。焦って財布を出して小銭をかき集めて投げ込む。小銭オンリーなシステム。米国の小銭は、25セント、10セント、5セント、1セントと種類がある。大きさは25セントが最も大きく、次いで5セント、10セントと1セントが同じ大きさになっている。これが実に解りにくい。しかもちょっとした買い物でも、15セントとか95セントとか訳の解らん端数がつく。そんで1ドルコインというのが無い。$1.15の小銭をテンパった状態で財布から探し出すのは、かなりシンドイ作業なのである。

1回目の料金所ではタマタマ小銭があったので焦りながらも支払うことが出来たが、もう小銭が無い。次の料金所ではどうしましょ?と思ってたら案外早く2度目の料金所が現れる。料金所に突入してしまうと、もう後には引けなくなってしまうので、一旦路肩に車を寄せて停車する。さて、どうしましょ。料金所の道端に小さい小屋が建ってるのが見えたので、そこで聞いてみることにして車を降りる。近づいてみるとハイウエイパトロールの詰め所みたいな所で、カギが閉まっていて誰もいない。さて困った。と、振り向くと料金所のブースに係員がいるではないか。料金所のゲートは2レーンあり、一番右手のレーンには係員がいて紙幣でも支払えるのである。走って車に戻り、すました顔で有人のレーンで料金を支払って、何事もなかったかのように走り去った。「何やってんだ、あの東洋人」って思っただろうなぁ。
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路肩の芝生の上を走る僕。2AXLE $1.15。「AXLE」とは車軸のこと。普通車は2AXLE。

この後、I-44に入るが、I-44はターナー・ターンパイク、ウイル・ロジャース・ターンパイクと名前がついた有料道路となっていてオクラホマ州を出るまで続く。インターステートには、日本の高速道のような食事の出来るパーキングエリア的なものはほとんど無い。ガソリンスタンドやレストラン、モーテルなどが集まった小さい街がインターステート沿いに点々とあり、食事や給油は一旦下道に降りるのだが、この区間は降りる時も料金を徴収される。そのためか、この区間にだけはインターステートにパーキングエリア的なモノがあり、レストランもある。パーキングエリアにマクドナルドが見えたのでお昼ご飯にする。

本場、米国のマクドも基本的には日本と同じなんだろうなぁ、と思っていたが、ちょっと驚くこともあった。まず店員の腕に入れ墨。客がみんな巨人。高齢者が多い。ここまで普通のレストランでは、英語がしゃべれなくても何とかなったが、マクドではなぜか会話が成り立たなかった。日本では1/4ポンドのパティーを使ったクオーターパウンダーが人気だが、米国のマクドでは、1/3ポンド版、その名もアンガス・サードパウンダーが新製品として登場していた。早速注文して食べてみた。これが美味かった。ボリュームも凄いが、マクドとは思えないぐらい肉がジューシーで「肉を食べてる」感が強いし、野菜もたっぷり入っていて大満足の逸品だった。日本でも早く登場して欲しいなぁ。
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日本で発売されれば大ヒット間違いなし。

面倒くさいターンパイクでビビったものの、特に問題もなく順調にオクラホマ州を通過する。結局、オクラホマシティー以降ほとんどの区間が有料区間だった。たいした金額じゃなかった気がするが、ドキドキしっぱなしのオクラホマだった。そのままインターステートに乗ってるとミズーリ州に入ってしまうので、手前の街で下道に降りる。ルート66は、オクラホマ州とミズーリ州の間に、カンサス州をちょっとだけ通過する区間がある。その距離18kmほど。ここにもルーと66のロードサインがあるはず。ミズーリ州との州境の街ガリナでサインを発見。なんだかひどく寂れた感じの街で、写真だけ撮ってさっさと走り出す。
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6番目のサインとりあえずゲット。

ルート66をトコトコ走って、ミズーリ州へ。再びインターステートに乗って今夜のお宿、スプリングフィールドの街へ急ぐ。距離が長い割には案外早めにスプリングフィールドに到着。まだ日は高いが、とりあえず宿に入る前に食事を済ませることにして、予定していた「Nakato Japanese Steakhouse & Sushi Bar」を探す。アメリカの旅も中日を超えたあたりで日本料理屋さんもいいんじゃないかと。スプリングフィールドの街のど真ん中、その名も「バトルフィールド」という地域にあるこのお店。我々の想像していたのと全く違っていた、というか勘違いしてた。こちらとしては、一応ステーキハウスと名の付く店なので、醤油味のステーキとか、おろしハンバーグあたりがメニューにあって、寿司もどきみたいなのが食べられれば良いかなと考えていたのだが。
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かなり広い店内には、大きな鉄板の3方を客席に囲まれたテーブルが10数基並んでいて、一通り注文を聞くと、おもむろにガンベルトに包丁を刺したシェフが現れて、鉄板の前で料理を始める。両手に持った包丁を駆使して、野菜やエビやらを次々切り刻んで、鉄板で焼いていく。切り落としたエビのしっぽを高々と放り投げて帽子でキャッチ!なんだこれは!これは、いわゆるアメリカ人向けのショー形式のちょっと面倒くさい日本料理店であって、少なくとも、旅の途中の日本人が、日本料理が恋しくて立ち寄るような店ではなかったのである。周りを見ると、東洋人は僕たちだけである。なんか凄い場違いなところに来てしまった感じ。しかし、醤油味の焼き飯は、懐かしくほっとする美味さだった。

スプリングフィールドでも、おなじみのモーテルsuper8に泊まる。受付の人がインド人っぽいなぁ、と思ってたら、モテルの中がなんだかカレー臭い。嘘のようなほんとの話だがモーテル内全体がカレーの匂いがするのである。
5日目の走行距離:555マイル 888km
宿:Super 8 Springfield/ Battlefield Area $67.48-(税込み)
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山口~東京くらいですか?

日本の距離と比較すること自体無理なんでしょうが、例えても余計わかんなくなりますね。ただ、言えるのはエライしんどそうです。
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素人トマト事業も6年目。何年たっても素人なトマト。今年はどんなトマトができるのか。

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