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麗夏の評価

麗夏の収穫もボチボチ折り返し地点を越えた気がする。8月の総収穫量は約600kg。朝晩の気温が凄く下がってきて、今朝も寒い。熟すペースは少し落ちてきているみたいだけど、その分甘味も増して美味しくなってきているようだ。

ということで、「麗夏」という品種に対する僕なりの評価も概ね固まってきた。どうしても桃太郎との比較になってしまうが、この辺でちょっとまとめておきたい。

●食味
想像していた以上に桃太郎との差があった。桃太郎のとろけるような柔らかさと甘味とは全く違う、酸味と固めの果肉。丸かじりするよりくし形に切って食べるほうが美味い。真っ赤に熟したモノに包丁を入れても、ゼリー部分が流れ出たり、実が崩れたりしない。いつも出荷している合宿施設では、くし形に切ったものをバイキング式に自由に食べれるようにしているらしいのだが、宿泊客にはとても好評だそうだ。肉料理などの付け合わせとしても、適度な酸味がよく合うんじゃないかと思う。

熱を通すとグッと酸味が立ち、トマトの存在を主張する。トマトソースやラタトゥーユ、シンプルな焼きトマト、スープも美味しい。生食から調理まで、実に使い勝手が良いトマトである。

●栽培
他の品種を作ったことが無いので何とも言えないが、比較的作りやすいのでは、と感じた。いい苗をもらってきたこと、1年目で連作障害がないことなどの条件を差っ引いて考えてみても、素人の僕がここまで作れたわけで。収穫についても、桃太郎ほど採るタイミングに気を使わなくてもいい。桃太郎は一日収穫が遅れると、柔らかすぎて出荷出来なくなる。(この状態の桃太郎は最高に美味いんだけどね)麗夏の場合、真っ赤になった状態から、もう一日置いても大丈夫。果肉はしっかりしている。

●販売
やはり完熟を待って収穫出来る麗夏は、見た目が凄く良い。真っ赤なトマトは店頭で映える。しかも完熟したトマトはずっしり重い。これは桃太郎でも同じなのだが、完熟したものを水に入れると沈む。ただ、桃太郎はそこまで完熟させると出荷が難しい。果肉がしっかりしている麗夏は、完熟状態で冷蔵庫に入れて置くと1週間程度はそのままの状態を保つ。だんだん濃い赤になっていくが、果肉はしっかりしたままだ。

●総評
といったわけで、素人栽培のハンディは品種の違いでなんとか克服出来ていると思う。「昔のトマトの味がする」と評価してくださる方も多い。桃太郎も美味しいけど、トマトも使い方で品種を選ぶことが出来たほうが面白い。僕も丸かじりするなら完熟桃太郎を選ぶもんね。
SN330154.jpg

写真は本文と全く関係ありません。トマトハウスのすぐ裏手の小川にオオサンショウウオ(現地名ハンザキ)がいた。体長約80cm。この小川ではかなりの高確率でハンザキウォッチングができる。
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素人トマト事業も6年目。何年たっても素人なトマト。今年はどんなトマトができるのか。

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